LEXUS、新型「RX」を世界初公開――世界初の「ブレードスキャン式AHS」や進化した「Lexus Safety System +」などの先進技術を採用

トヨタ自動車は2019年5月30日、LEXUSの新型「RX」を世界初公開した。RXは1998年に投入された、LEXUSブランドの中核モデル。今回発表した新型RXは、新世代LEXUSの「すっきりと奥深い」乗り味を追求するため、高い操縦安定性とリニアなステアリングフィールの実現を図った。

具体的には、スポット溶接の打点を増やすとともに、構造用接着剤の接着長も拡大させることで、ボディの剛性を向上。優れた操縦安定性と乗り心地を実現した。サスペンション周りでは、ハブベアリングの剛性を高めることで車両の応答性を向上させるとともに、スタビライザーバーの剛性を上げることで、アンダーステアの軽減とロールを低減した。

また、コーナリング中、アクセルを踏み込んだ際に発生しやすいアンダーステアを抑制する「アクティブコーナリングアシスト(ACA)」の採用や、EPSのチューニングなどの改良を加え、リニアなステアリングフィールと高い操縦安定性を実現した。さらにショックアブソーバーに「フリクションコントロールデバイス」を追加し、路面からの微小な入力による高周波振動を低減。フラットな乗り味と操舵時の応答性向上を実現した。

安全性能面では、世界初となる「ブレードスキャン式AHS」を搭載。これは光源であるLEDからの光を高速で回転するブレードミラーに照射し、ブレードミラーに反射した光がレンズを介して高速移動しながら前方を照らす新機構のAHS(アダプティブハイビームシステム)だ。これにより従来のAHSより細かい遮光が可能となり、ハイビームの照射範囲を広げ、対向車や先行車を眩惑することなく早く歩行者や標識を認識できる。さらに、予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」の機能などもさらに進化させた。

ブレードスキャン®式AHS

その他、デザイン面では、フロントバンパーからドアサイドまでキャラクターラインに連続性を持たせることで、勢いのあるサイドビューとした。加えてL字モチーフのブロックメッシュパターンを採用したスピンドルグリルなど、LEXUSデザインの記号性を強調した。日本での新型RXの発売は、2019年8月下旬を予定している。

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