ヤマハ、エンデューロ競技用モデル「YZシリーズ」の2020年モデル4機種を発表――YZ250FXには新設計エンジンを採用

ヤマハ発動機は2019年6月20日、排気量124~449cm3のクロスカントリーエンデューロ競技用モデル「YZシリーズ」の2020年モデル4機種を発表した。 「ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店」にて、2019年6月20日から12月8日までの期間限定で予約を受け付ける。

今回販売するのは「YZ450FX」「YZ250X」「YZ125X」「YZ250FX」の4機種で、中でもフルモデルチェンジを行うYZ250FXには新設計エンジンを採用した。新作アルミ鋳造ピストンを採用し、高回転域での性能向上を実現。ピストン上部の凹みである「バルブリセス」を深くとるなど独自のメカニカル加工を追加し、圧縮比の安定化や優れたパワー特性に貢献する。さらに、優れた吸入効率を得るためワーキングアングルの変更、バルブリフト量拡大といった吸気側カムプロフィールの最適設計を行い、新仕様のカムチェーンガイド&テンショナー、軽量設計のトランスミッションとシフトカムなどを採用している。

また、ギャップ走破性を高めるため、バイラテラルビームフレームのベースをモトクロス競技用モデル「YZ250F」と共通化。加えて、エンジン懸架メインブラケットの補剛、テンションパイプ配置の最適化などエンデューロ専用セッティングを施すことで縦/横/捻れの剛性を従来比で平均約15%高めるとともに、剛性バランスをレース仕様に最適化。軽快なハンドリングとしなやかな走り、落ち着きと安定感に貢献する。

さらに、前後サスペンションはYZ250Fをベースとして、エンデューロ競技に合わせたセッティングを施した。フロントは倒立式サスペンション(気液分離タイプ)で、アウターチューブの剛性バランスを最適化し、接地感を向上。リアはリンク式モノクロスサスペンションのストローク長やリアアームの垂れ角などを調整し、良好なギャップ吸収性と作動性の向上を両立した。

そのほか、コンパクトで再始動が容易なセルフスターターやスマートフォンでエンジンセッティングが可能なパワーチューナー、耐久性の向上を主眼にした大容量クラッチなどを採用し、クロスカントリーエンデューロ競技での戦闘力向上を実現。カラーは各モデル共通の新カラー&グラフィック「ディープパープリッシュブルーソリッドE」を採用した。

価格はYZ450FXが105万8400円、YZ250FXが91万8000円、YZ250Xが73万4400円、YZ125Xが62万6400円(いずれも税込)となる。発売日はYZ450FX、YZ250X、YZ125Xが2019年8月20日、YZ250FXが2019年9月20日だ。なお、YZシリーズ各モデルはクロスカントリーエンデューロ競技用で、道路の走行はできない。

YZ250FX

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