- 2019-9-27
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- Ariane 5, NASA, NASAゴダード宇宙飛行センター, ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST), スペースシャトル・ディスカバリー, ハッブル宇宙望遠鏡(HST), 重力レンズ現象
NASAは、「ハッブル宇宙望遠鏡(HST)」の後継機、「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」の打ち上げを2021年に予定している。ハッブル宇宙望遠鏡は、1990年4月にスペースシャトル・ディスカバリーで打ち上げられ、上空約600kmの低軌道を周回しながら天体観測を行っているが、ウェッブ宇宙望遠鏡はヨーロッパの「Ariane 5」ロケットで打ち上げられ、30日間の飛行の後、太陽と地球を結ぶ直線上で、太陽と反対側の地球から150万kmの距離にあるL2-ラグランジュ点に投入される。ラグランジュ点は2つの天体の重力で釣り合いが取れ、安定して留まることのできる位置だ。
我々に数々の発見と驚きをもたらしたハッブル宇宙望遠鏡には直径2.4mの反射鏡が使われているが、ウェッブ宇宙望遠鏡は、直径6.5mの大型反射鏡を持ち、より遠くの天体を観測することができる。NASAゴダード宇宙飛行センターの研究チームは、ウェッブ宇宙望遠鏡を使って遠方の銀河を観測し、星の誕生に迫る研究を行おうとしている。
新星の誕生は現代の宇宙ではほとんど終わっているので、太陽のような星がどのように宇宙でできたかを理解するには、何十億年も前の宇宙の姿を見る必要がある。研究チームはウェッブ宇宙望遠鏡をあたかもタイムマシンのようにしてこれを行うことを計画している。宇宙は膨張を続けており、遠方の天体を見ることは光が届くまでにかかった時間だけ過去に遡ってその天体を見ることになるからだ。
研究チームは、巨大な銀河や銀河団のような膨大な質量の重力場が背後の天体からの光を歪めて拡大する「重力レンズ現象」も利用して、遙か彼方にあり星々の形成のピークを迎えている4つの銀河を観測し、星の誕生を解明しようとしている。
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