- 2019-12-13
- 技術ニュース, 機械系
- 4D GRAVITY, CES, Next MOBILITY, VTOL, エアモビリティ, エアロネクスト, ティルトボディ
エアロネクストは2019年12月12日、米ラスベガスで2020年1月7日から10日に開催される世界最大級の家電技術見本市「CES 2020」と、CES 2020開催直前に先駆けて行われる公式メディアイベント「CES Unveiled Las Vegas」で、エアモビリティの概念を覆す新たなコンセプト「空飛ぶゴンドラ」と、そのコンセプトを具現化した原理試作一号機「Next MOBILITY」を、米国で初披露すると発表した。
空飛ぶゴンドラとは、安全性と快適性を両立させて今までにない快適な飛行体験を提供することで、エアモビリティの社会受容性を高め、新たな空域の経済化を加速させるという、エアモビリティの全く新しいコンセプトだ。移動の利便性を主目的とする従来のエアモビリティの概念とは一線を画しており、パイロット不要の自動航行かつ快適な乗り心地が特徴であり、複数の人が時間と空間を共有しながら移動できる、まるで観覧車のゴンドラが空に飛び立つような世界をイメージしている。
この「空飛ぶゴンドラ」を具現化した原理試作一号機、Next MOBILITYは、回転翼と固定翼を備えたVTOL(垂直離着陸機)で、国内外数々のアワードやコンテストで優勝したドローンの重心制御技術「4D GRAVITY」と、新たに開発したVTOLの重心制御技術「ティルトボディ」を搭載している。これにより垂直離着陸時の恐怖心の払拭や、離陸から水平飛行への円滑な移行など、従来のエアモビリティの課題を解消したという。
今回発表するNext MOBILITYは、実際の3分の1サイズの全幅1380mm、全長1400mm、全高700mm、重量は8200gという1人乗りの機体だが、今後は複数人が乗り込める機体も発表予定だ。同機体が社会実装されれば、次世代移動サービスシステムMaaS(Mobility as a Service)の「空の移動」において、不可欠な移動手段となるとしている。