宇宙観光事業を目指す米Space Perspective、搭乗用カプセルのテスト機を公開

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スタートアップ企業の米Space Perspectiveは、2023年12月15日、宇宙船のキャビンにあたるカプセル型構造体のテスト機を公開した。宇宙観光事業を目指す同社は、この搭乗用カプセルを気球型の宇宙船「Spaceship Neptune」で使用する予定だ。

同社は2021年の段階で、気球部分にあたる「SpaceBalloon」と組み合わせた「カプセルシミュレーター」を、宇宙空間で飛行させた。カプセル機能の完成後は無人テスト飛行を実施し、2024年後半の有人テスト飛行への道が開かれる。

Spaceship Neptuneの開発目標は、導入のハードルが低く、サステナブルで、かつ高い安全性を備えた宇宙船だ。一般の宇宙船は、飛行中に有人区画が分離する構造だが、本機は全行程でカプセルがSpaceBalloonに固定されているため、高い安全性が期待されている。

開発の体制は、米Boeing出身のRyon Warren氏のチームが構造を、米SpaceX 出身のVincent Bachet氏のチームが製造を、またデザインスタジオの英PriestmanGoode出身のDan Window氏のチームが設計を、それぞれ担当した。

Spaceship Neptuneの搭乗人数は、乗客8人と船長1人だ。また、これまでの宇宙船のなかで最大の窓を装備することで、宇宙から地球を眺める搭乗者の飛行体験にも配慮している。

搭乗チケットの価格は、1席につき12万5千ドル(約1800万円)で、発表時点で1650枚以上のチケットが販売された。需要の増加に伴って、この価格は運用開始時までに引き上げる見込みだという。

関連情報

Spaceship | Space Perspective
First images of Spaceship Neptune's capsule structure

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