マスクによるインフルエンザの予防効果を検証――サージカルマスクもN95マスクも同等という調査結果

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医療従事者を対象に、インフルエンザやウイルス性呼吸器疾患に対するサージカルマスクとN95マスクの予防効果を比較した論文が公開されている。テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンターによる論文で、2019年9月3日付で米国医師会発行の機関紙『JAMA Network』に掲載された。

通常、医療従事者は、ゆったりとしたサージカルマスクを着用しているが、診察中に呼吸器疾患に感染する危険にさらされている。2009年に新型インフルエンザ(H1N1)が流行した時、アメリカの疾病対策予防センター(CDC)は、医療従事者に対してN95マスクの着用を推奨した。

N95マスクは、空中の浮遊粒子の95%以上をカットできるが、鼻と口をぴったりと覆う設計のために、サージカルマスクに比べて息苦しくて暑いという難点もある。そのため、予防効果にどれだけ差があるのか、しばしば議論の的となってきた。

テキサス大学は多くの大学や病院、CDCと協力し、2011~2015年にわたり、アメリカ国内7都市の外来センターで、サージカルマスクとN95マスクの有効性を比較した。その結果、インフルエンザ罹患率は、N95マスク群が8.2%、サージカルマスク群は7.2%と有意な差はみられなかった。また、インフルエンザ様疾患、急性呼吸器疾患などについても同様だった。

医療施設にはサージカルマスクをはじめ、職員を守るためのいくつか選択肢がある。アウトブレイクに対してどのような保護具を準備すべきかという問いに対して、今回の調査結果は重要だと研究チームは語っている。

関連リンク

Surgical masks as good as respirators for flu and respiratory virus protection
N95 Respirators vs Medical Masks for Preventing Influenza Among Health Care Personnel

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