ロッキード・マーティン、宇宙でのメッシュネットワーキングを可能にするスマート衛星を打ち上げ

Image Courtesy: Tyvak Nano-Satellite Systems, Inc.

ロッキード・マーティンは2020年1月16日、人工知能やデータ分析、クラウドネットワーキング、先進的な衛星通信に関する実験を行う「Pony Express 1」ミッションを開始したことを発表した。宇宙をベースとした次世代コンピューティングが、衛星軌道上での試験を開始した。

Pony Express 1は、インドの打ち上げロケット「PSLV-C48」によって、2019年12月11日に打ち上げられたアメリカのナノサテライトシステム「Tyvak-0129 6U」のペイロードとして搭載されている。

Pony Express 1のミッションは、「HiveStar」を介して宇宙でメッシュネットワークを可能にすることと、宇宙から地上へのリモートセンシングをテストすることの2つだ。

HiveStarソフトウェアは、衛星間の先進的なアダプティブメッシュ通信や共有処理性能の検証が可能だ。他のスマート衛星に搭載されたセンサーを利用する手段など、以前は宇宙で達成することが困難だった新しい方法でミッションをカスタマイズできる。

今回、試験される技術には、複数のRFアプリケーションの高帯域幅ホスティング、ストアアンドフォワードRFコレクション、データ圧縮、デジタル信号処理、波形送信を可能にするソフトウェア定義の無線通信と、ロッキード・マーティンのAdvanced Technology Centerが開発した、3Dプリントされた広帯域アンテナ筐体もある。

Pony Express 1はラピッドプロトタイピングにより、9カ月以内に開発、構築、インテグレーションを完了した。初期の軌道データは、Pony Express 1が重要な経路探索ミッションを非常にうまく実行していることを示しているという。

2020年には「Pony Express 2」をはじめとする新たな研究ミッションが計画されている。

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