イギリス海兵隊は2019年4月、ドローンをはじめとする無人機を取り入れた初の水陸両用訓練を行った。無人ボート、2台の無人地上車両、無人航空機からの情報をもとに、海兵隊員は任務を遂行することに成功した。
作戦はビーチを襲撃し、崖を上り、「敵」を倒してビーチに戻ってくるというもの。演習はコーンウォール州の海岸で行われ、イギリス海兵隊に所属する第40コマンドーのアルファ中隊と第1強襲グループが参加した。
無人機は、陸海空から海兵隊員をサポートする。無人ボートにはカメラとセンサーを搭載し、陸上や海上の敵を捜索しながら航行する。ドローンに似た小型の無人航空機は空から監視し、無人地上車両は必要に応じて火力支援に対応する。
これら全ての無人システムはリンクしていて、指揮官に情報を伝達して戦術的判断の支援をするとともに、ほかの部隊とも共有された。後方部隊は無人機からの画像とデータの解析を行う。また、現場の隊員もタブレットを携行しているので、無人機からの映像をすべて見ることができる。
「将来的にはより正確でリスクの少ないものになるだろう」とChris Haw大佐は語り、将来のコマンドー部隊を考える上でのマイルストーンとなる画期的な訓練だったと総括している。