リチウムイオン電池の電流密度分布状態を破壊せずに可視化する画像診断システムを販売 凸版印刷ら

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神戸大学発のスタートアップ企業であるIntegral Geometry Science(IGS)と凸版印刷は2020年2月27日、リチウムイオン電池を破壊せずにその電流密度分布状態を画像として可視化できる蓄電池画像診断システムの機器販売と、蓄電池の受託検査サービスを2020年2月から本格的に開始すると発表した。

エージング試験やX線イメージングを用いた従来の検査では、電圧降下状態や内部の機械的構造の把握はできるが、蓄電池の動作と寿命に直接影響を及ぼす電気的状態の可視化はできなかった。しかし、IGSらの蓄電池画像診断システムは、蓄電池から発生する磁場を測定し、磁場と蓄電池内電流の逆問題の解析解により電気の流れを正確に画像化することで、電池を破壊せずに電池内部の電流経路や電流密度分布状態を画像診断できる。これにより、電流分布の短絡個所の特定が可能になる。

可視化された電池内部の短絡箇所

販売する機器には、極めて微弱な磁気まで検出できる特殊センサーを超高精度検査磁気センサーに採用している。受託検査サービスは、試作開発品、量産品などの商品を預かり、蓄電池の検査や分析をする。検査前と同じ品質状態で返却できる非破壊検査を使ったサービスとなる。

凸版印刷は、T&Tエナテクノを販売窓口とし、自動車メーカーやリチウムイオン電池メーカーなどに向け、システム販売と受託検査サービスを開始する。今後は、IGSと共同で蓄電池検査機器関連のさらなる開発を進めていく。

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