太陽光のみで年間走行できる可能性のある電気自動車用太陽電池パネルを製作――変換効率31.17%のⅢ-Ⅴ化合物3接合型太陽電池を使用 NEDOとシャープ

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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2020年7月6日、シャープと共同で、外部電源不要で年間走行できる可能性のある電気自動車用太陽電池パネルを製作したと発表した。

本太陽電池パネルは、NEDOの事業で開発した変換効率31.17%の世界最高水準の高効率太陽電池モジュールを用いたものだ。同太陽電池モジュールは、2014年に「発電コスト低減目標達成のため、革新的で高性能な太陽電池の開発を推進する事業」としてシャープがIII-V化合物3接合型太陽電池の技術によって開発した。

今回移動体への太陽電池搭載の可能性を検証するために、日産自動車の協力の下、上記の高効率太陽電池モジュールと同等のセルを使って電気自動車(EV)用太陽電池パネルを製作した。同セルは約0.03mmの極薄のフィルム状であるために、車体の曲面形状に沿って効率よく搭載できる。

複数の太陽電池セルにより構成された太陽電池パネル(左から、ルーフ、フード、バックドア)

この結果、約1150Wの定格発電電力を実現し、走行距離や走行時刻などの条件や利用パターン次第では外部電源からの充電がなくても年間を通して走行できる可能性があるという。本パネルは、公道走行車実証車(以下、実証EV)として、日産自動車のEV「e-NV200」に搭載されている(冒頭写真)。

NEDOでは、本実証EVの実証結果のほか、2019年7月からトヨタ自動車が実施した、シャープ製の太陽電池パネルを搭載したプラグインハイブリッド実証車(以下、実証PHV)による公道走行実証のデータと併せて、国際研究協力プログラムの一つである「IEA PVPS task17」などの調査活動に生かす考えだ。

今後は、航続距離や充電回数などを評価して、車載用太陽電池の普及活動に生かすとともに、太陽電池の新規市場創出とエネルギー/環境問題解決を目指す。

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