米Lucid Motors、開発中のEV「Lucid Air 」が他社EVをしのぐ空気抵抗係数を達成したと発表

Lucid Motorsは、2020年6月30日、高級電気自動車(EV)「Lucid Air」の空気抵抗係数(CD値)がEVの中で最も良い値である0.21を達成したと発表した。Lucid Motorsは、社内で開発した電動パワートレインと同じレベルで空力効率の改善に力を注ぎ、F1レースでの経験を基に、CD値を最小にするだけでなく、気流を精密に管理することを徹底したという。

運用テストは、ノースカロライナ州コンコードにある自動車用風洞施設「Windshear」で行われた。Windshearのトンネルは、温度制御システムを備えた空気の流れを閉鎖する設計で、地上走行をシミュレートする移動地面板はフルサイズの車両に対応し、速度は最大時速180マイル(約290km)まで調整される。5100馬力のモーターと直径22フィート(約6.7m)のカーボンファイバーブレード29枚で、毎秒最大約1345m3ものの空気を流すという。

美しくデザインされたLucid Airの表面は機能的で、細部までにデザインの目が行き届き、空気を効率よく車体の周囲に流れるようにしている。特許取得済みの渦生成空気取り入れシステムをフロントバンパーの後ろに備えており、空気取り入れ口のサイズを最小限にしながら空気を熱交換面に均一に分散させることで、冷却性能を最大化し、空力効率をさらに高めている。

公道テストにおいても、Lucid Airは400マイル(約643km)を超える航続距離を達成している。また、Lucid Airのアルファ版プロトタイプでは、最高速度時速235マイル(約378㎞)を達成したことをGPSで確認しており、2020年夏には、ベータ版プロトタイプでのさらなる高速走行テストが計画されている。

Lucid Airの実機は、2020年9月9日にオンラインで公開される予定だ。車両の最終インテリアデザインおよびエクステリアデザインに加えて、スペック、オプション、価格情報の詳細が発表されるという。

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Lucid Air Achieves Industry-Best 0.21 Coefficient of Drag

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