Boom Supersonicが超音速実証機を2020年秋にロールアウト――超音速旅客機の復活に向けて

航空宇宙企業のBoom Supersonicは2020年7月8日、同社の超音速実証機「XB-1」を同年10月7日にロールアウトすると発表した。

XB-1は、独自に開発された超音速ジェット機で、同社が開発する商用超音速旅客機「Overture」に搭載される、先進的な炭素繊維複合材構造、コンピュータで最適化された高効率な航空力学、効率的な超音速推進システムなど、主要技術の実証試験が予定されている。

またXB-1の特長の1つは、100%カーボンニュートラルな飛行試験プログラムだということだ。これは航空機プログラムとしては初のことだという。また、民間航空機用としてはこれまでで最も高効率なインテークを開発し、推進効率を飛躍的に向上させている。

同社は、超音速旅行を通じて家族や企業、文化をより密接なものにし、世界中を今よりもアクセスしやすいものにすることを目指している。複数の風洞試験、数十回の構造試験、何百回ものシミュレーション反復、そして何万時間もの作業時間を含む、長年の開発努力の成果としてXB-1をロールアウトし、その技術を利用することになる「Overture」は、現在の民間航空機の2倍の速さで飛行する、最も高速で最も持続可能な超音速旅客機となる予定だ。

なお、成した機体を世界に初公開するイベント全体は、オンラインで利用可能となる予定だ。これはCDCが推奨するソーシャルディスタンスを保つための措置だとしている。

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XB-1 Supersonic Rollout

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