水素で動く地面効果翼機――燃料効率はボートや航空機の10倍

米マイアミに拠点を置くSea Cheetahは、水素を動力源とする地面効果翼機の開発に取り組んでいる。地面効果翼機とは、地面や水面に近い高度を飛行すると揚力が大きくなる、地面効果という性質を利用して低空で飛行する航空機または船舶のことで、Sea Cheetahの地面効果翼機は水面から約3m以下の高度を飛行する。

地面効果翼機はボートなどの船舶より速く、通常の航空機と比べて積載量が大きいのが特徴で、同社は開発中の地面効果翼機について「ボートより10倍速く、積載量は航空機の3倍、燃料効率はボートや航空機の10倍」と強調する。

最高で135ノット(時速約250km)超の速度に達し、燃料補給なしで数百kmを飛行する。また、同社が開発する水素燃料供給システム「H2Hub」により、現地生産した水素を補給することもできる。

同社は地面効果翼機について3タイプ(旅客輸送、貨物輸送、個人利用)を開発中で、「空気がクッションのように作用する地面効果翼機に乗れば、今までに経験したことがない感覚を楽しめるだろう」と魅力を伝えている。

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