極超音速ミサイルの飛行テストに向け、大型偵察ドローンを改修

Credit: Northrop Grumman

米Northrop Grummanは2022年8月24日、同社の大型ドローン「RQ-4 RangeHawk」がアメリカ国防総省のテストリソース・マネジメント・センター(TRMC)の無人モバイルフライトシステム「SkyRange」 プログラムで使用されると発表した。マッハ5以上で飛行する極超音速ミサイルや長距離兵器の飛行テスト中にデータを収集し、研究開発をサポートする任務にあたる。

RQ-4 はアメリカ空軍などが使用する無人偵察機で、「Global Hawk(グローバルホーク)」の名で広く知られている。高高度で 30 時間以上の滞空が可能だ。アメリカ空軍の所有するRQ-4Bブロック20とブロック30がTRMC に移送され、極超音速ミサイルや長距離兵器のテストをサポートする機能を搭載したRangeHawkとして再構成されている。

同社によると、従来こうしたテストでは、艦船に搭載したセンサーに依存していたが、高高度から水平線以遠を監視できるRangeHawkに移行することで、コストや煩雑さが軽減され、テストのペースアップが期待できるとしている。極超音速システムを試験するための新たなデータ収集サポートシステムを搭載したRangeHawkは、これまでに太平洋などで実施された数度の極超音速テストに参加している。

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Previously designated Block 30 Global Hawks will support SkyRange program

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