GM、新型EVにワイヤレス方式のバッテリー管理システムを採用

General Motors(GM)は2020年9月9日、同社の電気自動車にAnalog Devices(ADI)のワイヤレスバッテリマネージメントシステム(wBMS)を採用すると発表した。

wBMSは、GMが2020年3月4日に発表した新バッテリーシステム「Ultium」を搭載する電気自動車に採用される予定だ。バッテリーパック内の各セルとのデータ通信を従来のハードワイヤーを廃止してワイヤレスで行うため、配線量を最大90%、バッテリーパックの体積を最大15%削減できるという。また、ワイヤーハーネスの廃止によって設計の柔軟性が向上し、製造も容易になる。

GMの上席副社長Kent Helfrich氏は、「ワイヤレスシステムはUltiumの構成可能性を端的に表すものであり、GMが収益性の高いEVを大量生産することに役立つはずだ」と、述べている。

さらに、wBMSにはバッテリー性能の自己測定/レポート機能もあり、故障の早期発見や、自動車の耐用年数にわたりバッテリーの健全性を保つことも可能だ。また、GMの最新車両インテリジェントプラットフォームに採用される無線経由のソフトウエアアップデート(OTA:Over-The-Air)機能により、wBMSをスマートフォンのようにアップデートすることも可能だ。ADIの上席副社長Greg Henderson氏は、「次世代の電気自動車で、自動車業界のリーダーと共業できることを誇りに思う」と、コメントしている。

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General Motors’ Future Electric Vehicles to Debut Industry’s First Wireless Battery Management System

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