風力を利用する大型自動車運搬船「Oceanbird」――海上輸送をもっとクリーンに

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スウェーデンのコンソーシアムが2020年9月、自動車運搬用の巨大帆船「Oceanbird」を発表した。最大積載台数は7000台で、風力を利用して大西洋を12日間かけて横断する。

Oceanbirdは、海運事業からの二酸化炭素排出量を削減するために、船舶設計会社Wallenius Marine、KTH(スウェーデン王立工科大学)、海洋調査会社SSPAらによる共同プロジェクト「wPCC(wind Powered Car Carrier)」から生まれた船だ。

船上にそびえる5本の帆は、スチールと複合素材でできており、帆というよりは飛行機の翼のようだ。これは空力技術と造船技術の融合の結果としている。360度回転してどの方向からの風も受けられるため、従来のディーゼルエンジンと比べて、二酸化炭素排出量を90%削減できる。帆の長さは80mで、水面から帆の先端までは105mになるが、伸縮構造により45mまで短くできる。

船体の長さは200m、幅は40mで、平均速度は10ノット(約18.5km/時)だ。安全対策としてクリーンエネルギーを使った補助エンジンも備える。2021年に受注を開始し、2024年に出荷予定だ。まずは貨物船として航行するが、このコンセプトはクルーズ船などさまざまな船に応用できるとしている。

関連リンク

The wind carries a shipping revolution
Oceanbird

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