ジャガー、「INGENIUM」の最新モデルとなる4気筒ガソリンエンジンを開発

ジャガー・ランドローバーは2016年9月12日、2015年に発表した2.0リッター4気筒ディーゼルエンジンに続き、「INGENIUM」エンジンの最新モデルとして4気筒ガソリンエンジンを新たに開発したと発表した。また、「TRANSCEND」というオートマチック・トランスミッションを開発したことも報告している。

新開発のガソリンエンジンは、電動油圧式バルブトレインのほか、一体型のエキゾーストマニホールドとセラミック・ボール・ベアリング技術を使用したツイン・スクロール・ターボチャージャーなどの先端技術を搭載。1気筒あたりの排気量が500ccとなる。

ジャガー・ランドローバーは同ガソリンエンジンを、2017年以降に発売される車両に搭載する予定。これにより、従来型エンジン搭載時と比較してパワーを最大25%向上させ、燃費を最大15%削減するという。

一方、TRANSCENDではローレンジ・ギアボックス、デュアル・クラッチ、ハイブリッド技術を組み合わせ、従来の8速オートマチック・トランスミッションの2倍以上となるギア比20:1を採用。従来の8速オートマチック・トランスミッションと比較して約20kgの軽量化を図り、縦置き後輪駆動や全輪駆動の車両への搭載を可能にした。TRANSCENDを搭載した車両は、燃費を約10%改善できる。

ジャガー・ランドオーバーは、「INGENIUMエンジンのラインアップ拡大や、『TRANSCEND』のような先進研究プロジェクトを通じて、2020年までにCO2を大幅に削減する未来の車を開発、導入していく予定です。新技術により、CO2をさらに25%削減することが可能になると自負しています」としている。

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