アメリカの核弾頭保有数が冷戦時から90%減少

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アメリカ政府は核兵器不拡散条約(NPT)への取り組みの一環として核軍縮の透明性を高めるべく、最新の核兵器備蓄に関する報告書を公開した。

アメリカは2023年9月時点で、3748発の核弾頭を保有している。この数字は、最大保有数を記録した1967年度末時点の3万1255発から、約88%減少したかたちだ。また、冷戦終結のシンボルとされるベルリンの壁が崩壊したのは1989年のことで、この時点の保有数である2万2217発からは約83%の減少となった。

核弾頭の解体はエネルギー省(DoE)が推進しており、1994~2023年度までの期間に、合計1万2088発の核弾頭を解体してきた。2020年9月30日以降は405発の核弾頭を解体し、現在約2000発の核弾頭が退役し、解体待ちの状態にある。

さらに、冷戦時代に保有していた非戦略核兵器(戦術核兵器)の状況は、1991年9月30日以降には90%以上減少した。この資料は、アメリカの核軍縮が着実に進展していることを示している。

関連情報

Transparency in the U.S. Nuclear Weapons Stockpile | Department of Energy

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