メルセデス・ベンツ、新型SクラスEV向けにAI制御大型スクリーンユニットを発表

Mercedes-Benzは、Sクラスの高級EVセダン「EQS」に搭載されるスクリーンユニット「MBUX Hyperscreen」を公開した。

MBUX Hyperscreenは、横幅141cmで左右のAピラーにわたる大型の有機ELスクリーン。三次元湾曲しており、表示面積は2432.11cm2。8コアのCPUと24GB RAMを備え、ナビゲーション、エネルギー管理、通信、エンターテインメントなどの情報を提供する。

MBUX HyperscreenはAI学習機能を備え、表示と操作方法をユーザーの好みに合わせたり、操作の提案を行うことができる。例えば、搭乗者がいつも火曜日夕方の帰宅途中に特定の友人に電話していたとすると、その日時がくると電話をするかどうかを尋ね、もしあれば名刺と連絡先情報を表示することも可能だという。

Mercedes-Benzの取締役でCTOのSajjad Khan氏は、「MBUX Hyperscreenは車の頭脳であり神経だ。ユーザーについて継続的に学習し、搭乗者がどこかをクリックしたりスクロールしたりする前に、カスタマイズされパーソナライズされたインフォテインメントと運用サービスを提供する」と説明する。

MBUX Hyperscreenは、Mercedesが「Zero Layer」と呼ぶ技術により、ユーザーはサブメニューを辿ったり、音声指示を与えたりする必要がない。状況と関連性に応じて最も重要なアプリケーションがトップビューに表示され、これにより、EQSのドライバーは面倒な操作から解放されるとしている。また、ドライバーばかりでなく、助手席の搭乗者にも専用の表示/操作領域が提供される。

MBUX Hyperscreenを搭載したMercedes-Benz EQSは、2021年前半に生産開始の予定だ。

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EQS with unique MBUX Hyperscreen: the big in-car cinema. An assistant for the driver and front passenger who is constantly learning, thanks to artificial intelligence

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