最高時速620km――中国が新型リニアモーターカーの試作機を公開

中国の西南交通大学は2021年1月13日、四川省成都において、独自に開発した高温超電導リニアモーターカーの試作機と実験線を公開した。

試作機には、カーボンファイバー製の軽量ボディ、抵抗の少ない車体形状、高温超電導技術を利用し、設計上は最高時速620kmが可能だ。現在、リニアモーターカーの世界最高速度は、2015年4月に日本が山梨リニア実験線で記録した時速603kmだが、それを上回る記録が期待される。2020年から始まった製造と建設には、西南交通大学をはじめ、国営企業の中国中車(CRCC)や中国中鉄らが携わっている。

海外メディアが伝えるところによると、西南交通大学内に作られた実験線の長さは165m。冷却には液体窒素を使用することで、従来の液体ヘリウムシステムよりも高い温度での超伝導状態が可能になり、コストを50分の1に抑えているほか、浮遊状態を維持可能な自己磁気浮上式を採用し、エネルギー効率も良い。開発者らは、時速800kmまで加速させたいと考えているという。

将来的には低真空トンネル技術を利用して、先を見越しつつ、これまでの常識を打ち砕くような変化を鉄道輸送産業にもたらすとしている。

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Debut of the world’s first high-temp maglev prototype at SWJTU

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