精密級車載品質対応の薄膜チップ抵抗器アレイの新製品を発表――高い抵抗値比率と動作電圧を提供 米ビシェイ

米ビシェイ・インターテクノロジーは2021年2月24日、精密級車載グレード薄膜チップ抵抗器アレイの新製品として「ACAS 0606 AT」と「ACAS 0612 AT」を発表した。抵抗値比率が1:100、動作電圧を100Vまで拡張している。

ACAS 0606 ATとACAS 0612 ATは、分圧器アプリケーションでの幅広い入力電圧に対応し、前世代デバイスと比べ5倍の増幅率を持つ。それぞれ一つの基板に2個、4個の抵抗器を組み込んでおり、精密級の個別抵抗器を複数利用するケースに比べ、コストを削減する。相対的な抵抗値の経時ドリフト値が小さく安定した分圧比は、アプリケーションの長期安定性を向上するという。

両製品は、車載用電子部品規格AEC-Q200に準拠しており、+155℃までの高温動作、±0.1%の厳しい絶対許容差、±0.05%の相対許容差、±10ppm/Kの絶対TCR、±5ppm/Kの相対TCRを兼ね備えており、47Ω~150kΩの範囲で同じ、または異なる抵抗値を提供する。

両製品は、優れた高温性能を持つだけでなく、過酷な環境状況にも対応。⊿R/R<0.5%の優れた耐湿特性(+85℃、85%の相対湿度、1000時間)ASTM B 809準拠の高度な耐硫化性、1000V ESD耐性、1素子あたり0.125Wの最大定格電力を提供するという。

ACAS 0606 ATとACAS 0612 ATは、極めて安定性の高い固定抵抗値比率を必要とする精密アナログ回路、分圧器、信号調整、OpAmpやフィードバック回路に向いている。サンプルと製品の提供を開始しており、量産時の標準納期は8週間となっている。

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