人の汗から電気を作る、和紙を基板としたウェアラブルバイオ燃料電池を開発

東京理科大学 / Tokyo University of Science/YouTube

東京理科大学の四反田功准教授率いる研究グループは、人の汗から発電する高出力のウェアラブルバイオ燃料電池を開発した。

人々の健康指向の高まりや、高齢化社会の進行に伴い、健康管理用バイオセンサーの必要性が増している。バイオセンサーは、使用者の健康状態を監視するために特定の生体信号を測定してワイヤレスで送信する、皮膚に直接貼り付けるものが開発されている。これまでに、ウェアラブルデバイス用のフレキシブル回路や電極が開発されているが、ウェアラブルな電源を見つけるには課題がある。

東京理科大学のバイオ燃料電池は、和紙を基板として多孔性炭素電極をスクリーン印刷したもので、これまでの乳酸バイオ燃料電池より高い出力が得られ、ウェアラブルセンサーや活動量計の電源として利用可能だ。

研究チームは、このバイオ電池により作動する回路を設計し、スマートフォンとBluetooth接続してモニタリング可能なウェアラブルセンサーを作製、人工の汗を用いて動作することを確認した。

研究成果は、科学ジャーナル『Journal of Power Sources』に掲載されている。四反田准教授は、この研究成果は、乳酸を燃料とするウェアラブルデバイス用の電源として期待できる、と話している。

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