レース用無人eVTOLが初飛行に成功――2022年に有人レース開催を目指す

電動垂直離着陸機(eVTOL)によるレース「EXEシリーズ」の開催を目指しているイギリスの新興企業Airspeederは、遠隔操作型レース用eVTOL「Mk3」の初飛行に成功したと公表した。

Mk3は、eVTOLを製造する豪Alauda Aeronauticsが開発したもので、2社はいずれも起業家のMatt Pearson氏が設立した。2021年2月の発表によると、Mk3は重量100kg、パワートレイン出力96kWで、最高時速は120kmを超える。

Airspeederは2021年にMk3によるレースを開催し、世界3カ所で3回のレーシングイベントを予定している。航空、モータースポーツ、eスポーツの各業界からパイロットが参加し、Mk3のコックピットを再現したシミュレーターに座ってレースを繰り広げる。シミュレーターには実在の風景にバーチャル映像を重ねるAR(Augmented Reality=拡張現実)技術を駆使した飛行コースが表示される。

同社は2022年に有人タイプのeVTOL「Mk4」によるレースを計画しており、遠隔操作によるレースは参加チームが有人飛行に向けて技術を習得し、パイロットが腕を磨く格好の場にもなっている。Mk4のスペックは、重量400kg、8基のモータの合計出力400kW、最高時速160kmと、Mk3よりも大幅に強化されている。

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