東京~サンフランシスコが6時間に――ユナイテッド航空が超音速航空機「Overture」購入を発表

ユナイテッド航空は2021年6月3日、米コロラド州デンバーを拠点とする航空宇宙企業Boom Supersonic(Boom)と商用合意を締結し、Boomの超音速航空機「Overture」の購入と、民間機による超音速飛行に向けた持続可能な取り組みで協力することを発表した。

今回の合意により、ユナイテッド航空は、同社の安全、運航、持続可能性基準を満たすことを条件にOvertureを15機購入、35機の追加購入をオプションとする。Overtureは2025年にロールアウトする予定で、2026年に飛行開始、2029年までに乗客を乗せた商業運航を開始する見込みで、現在試験機「XB-1」による検証作業が進行中だ。

Overtureは、高度6万フィート(約1万8000m)をマッハ1.7で飛行し、サンフランシスコと東京をわずか6時間で結ぶ。全席ゆったりとした先進のビジネスクラス仕様で、乗客数は65~88人。全長は205フィート(約62.5m)で、航続距離は4250海里(約7900km)としている。

さらに、持続可能な航空燃料を100%使用するため、大型商用航空機としては初めて、運航初日から実質的な排ガスをゼロとする「ネットゼロ・カーボン」を達成することになる。

関連リンク

United Adding Supersonic Speeds with New Agreement to Buy Aircraft from Boom Supersonic
BOOM-OVERTURE

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