- 2021-7-5
- 制御・IT系, 製品ニュース
- IoT, ミネベアミツミ, 半導体デジタル温湿度センサー
ミネベアミツミは2021年7月2日、独自開発の感湿膜(センシングポリマー)を用い、高耐久性の半導体デジタル温湿度センサー「MW3827」を発売したと発表した。
新開発のセンサーは、自社開発の感湿膜で電極を覆うことで上部電極の腐食を防ぐとともに、センサーの表面に水滴やほこりが付着しないようにして出力誤差や精度劣化を抑制する。また、耐久性を高めることで、乾燥時の低湿度から結露が生じた状態の高湿度まで、安定した測定を可能にした。
大きさは2.0×2.0×0.8mm。マイナス40℃から105℃までの温度で、0~100%RHの全領域で測定ができる。湿度の変化に対しても6秒という素早い応答性が備わっている。月間生産量は10万個の予定で、サンプル価格は300円とした。
温湿度センサーは、エアコンや空気清浄機、冷蔵庫などの家電製品に組み込まれているほか、温湿度計、熱中症計など環境モニタリング用の機器などに使用されている。近年、IoTソリューションの拡大やスマートシティーの取り組みが各地で活発になる中、さらなる需要の拡大が見込まれている。
同社では、優れた耐久性を生かしてCPAP(持続陽圧呼吸装置)や呼吸補助機といった医療機器、スマートシティー向けの道路灯、ビニールハウスなどの農業施設管理に活用できるとしている。