ユーザー自身で簡単に解析できる、工作機械主軸用軸受の解析ツールを開発 NSK

日本精工(NSK)は2024年10月16日、工作機械主軸用軸受の解析ツール「MT-Click!Speedy」を開発したと発表した。年内の一般公開を予定しており、ユーザー自身で、アンギュラ玉軸受と円筒ころ軸受の解析を簡単かつスピーディに実施できる。

工作機械主軸用軸受の解析は、これまではユーザーからの依頼に基づき、同社が解析を実施してきた。今回、MT-Click!Speedyの一般公開により、ユーザー自身が軸受の使用環境や条件に合わせて解析できるため、軸受の使用環境や条件の変更が発生した際に、速やかに変更内容を反映した解析結果を出力できる。

解析対象は、工作機械で使用される同社の下記の軸受が対応範囲となる。予圧荷重、すきま、剛性などの軸受の組込み時特性、剛性、転がり疲れ寿命、発熱量などの運転時特性などを解析できる。

高精度アンギュラ玉軸受、超高速アンギュラ玉軸受ロバストシリーズ(ロバストダイナ™を含む)、単列円筒ころ軸受(ロバストシリーズ及びロバストライド™を含む)、複列円筒ころ軸受

対応範囲

UIは、ビジュアルや図を多用し、視覚的に分かりやすいデザインを採用しており、軸受選定に慣れていないユーザーも簡単に操作できる。解析結果は、メールでPDF形式のレポートとして送付するため、ユーザーは簡単に出力できる。

MT-Click!Speedyのトップ画面

MT-Click!Speedyのトップ画面※写真は開発中のデモ画面

MT-Click!Speedyは、ソフトウェアのインストールなしで利用できるWebアプリケーションのため、デバイスの幅広い使用環境に対応する。また、解析結果のPDFレポートは、日本語、英語、ドイツ語、韓国語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)など多言語に対応している。

なお、同社は2024年11月5日~10日まで、東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2024 第32回日本国際工作機械見本市」に出展し、本解析ツールを紹介する。

関連情報

工作機械主軸用軸受の解析ツール「MT-Click!Speedy」を開発、年内に一般公開 | 日本精工 (NSK)

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