- 2021-8-18
- 化学・素材系, 技術ニュース, 海外ニュース
- 3Dプリント, Asclepios, Romain van Wassenhove, コネクタ, スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL), モジュール式家具, 竹
スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)の卒業生、Romain van Wassenhove氏は、木材に比べて持続可能性のメリットが大きい竹を、ヨーロッパの産業に取り込もうとしている。
同氏は土木工学の修士研究の一環として、モジュール式家具製作に使用できるコネクタを開発した。後にこの発明は、カスタマイズ可能な竹製家具を製作できるオンラインプログラムにまで発展。コネクタに関わる技術は、宇宙空間での利用が検討されている。
コネクタはバイオプラスチックを素材として3Dプリントでき、製作物に合わせてカスタマイズ可能だ。モジュール式の竹製家具が製作できるオンラインプログラムでは、デザインを作成して注文すると、竹パーツのカッティング用ファイルと併せてコネクタの3Dプリント計画が近隣の製造業者に送られる。
現在、学際的なプロジェクト「Asclepios」の一環として、コネクタの設計技術を使用した気象観測塔が開発されている。高さ5mの気象観測塔は軽量の複合材料で構成されていて、簡単に組み立てられるものだ。
関連リンク
New connector for sustainable structures on Earth and in space