車載PoC方式向けのBias-T回路用広帯域インダクタを商品化――小型で広帯域、高インピーダンス 村田製作所

村田製作所は2021年8月24日、車載PoC方式向けのBias-T回路用4532サイズ広帯域インダクタ「LQW43FT_0H」シリーズを商品化したと発表した。同年9月より量産を開始する。

同社独自のセラミック材料やコイル構造を採用した。同シリーズの「LQW43FT220M0H」は、4532サイズと小型ながらインダクタンスが22μH、定格電流が700mAとなっている。

その他、インダクタンスが10μH、定格電流が1000mAの「LQW43FT100M0H」、インダクタンスが18μH、定格電流が845mAの「LQW43FT180M0H」をラインアップに揃えた。

数MHz〜100MHz程度の低周波領域にて広帯域かつ高インピーダンスを有しており、SerDes(Serializer/Deserializer)インターフェースに用いる車載PoC方式用インダクタに適する。

同社従来品の「LQW32FT_0H」シリーズ(3225サイズ)や「LQW21FT_0H」シリーズ(2012サイズ)と組み合わせて用いることで、PoC方式に要する部品数や実装スペースをより削減できるため、車載カメラ向け機器の小型化、軽量化に寄与する。

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