飛行中に変形可能なVTOLを開発中――離着陸時やホバリング時は回転翼機、水平飛行時は固定翼機に

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米PteroDynamicsは、他の航空機設計と比較して、航続距離、耐久性、貨物運搬効率が大幅に優れている、全く新しいタイプの垂直離着陸機(VTOL)設計の「Transwing」を開発している。

Transwingは、同社独自のウイングジョイントにより飛行中に翼を折りたたんで、回転翼機と固定翼機の切り替えが可能なものだ。離陸後すぐに変形を開始して、数秒後には固定翼モードへの移行が完了し、VTOLモード時の約5倍の飛行効率で巡航飛行ができる。変形中における中間構成の空力特性は非常に良好であるため、移行は制御可能で円滑に行われる。関節機構の重量は機体重量のうちごくわずかでしかない。

離着陸時やホバリング時の操縦性が大幅に向上しており、機敏で安定したマルチローター構成に変形することで、同じ翼幅の他の航空機と比較して、離着陸時のサイズを大幅に縮小できる。地上での設置面積は4分の1以下になるため、コンパクトな離着陸エリアや風がより強い状況での運用も可能になる。

一方で、離着陸に滑走路を使用する同等サイズの従来の固定翼機と比較すると、Transwingの航続距離は最大で70%程度だが、同等サイズの推進システムを備えた固定翼機と同等の速度を出すことができる。

このTranswing設計は、2019年4月、2020年2月、2021年4月に合計3件の特許をアメリカで取得している。同社は、記事執筆時点で、5つの管轄区域で特許協力条約(PCT)に基づく国際特許出願を申請中だ。

また、2021年1月24日時点で、同社は、翼幅6.6フィート(約2メートル)と12.3フィート(約3.7メートル)の完全電気モデルの高度な飛行試験を実施しており、翼幅36フィート(約11メートル)で高耐久性の超長距離ハイブリッド電気Transwingデモ機を製作中であることも発表している。これらの航空機は、パイロットが操縦して飛行することも自律飛行することもできる。

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