ロボットタイプの小物部品専用検査選別装置を新発売――傷つきやすい精密部品の検査自動化が可能に 日東精工

日東精工は2021年10月1日、ねじなどの精密部品を傷つけることなく自動で検査選別できる装置「MISTOL(ミストル)ロボタイプ」の受注を開始した。2022年1月1日から販売を開始する。

同社は2006年に小物部品検査選別装置「MISTOL」を発売し、自動車業界を中心にねじなどの小さな部品の検査に用いられている。しかし、大量の部品を検査選別する際、一般的には振動を利用して部品を整列させる自動部品供給装置を用いるが、整列過程で部品同士が接触し傷がついてしまうという欠点があった。そのため、傷がつきやすいデリケートな部品の検査には自動部品供給装置が使えず、従来は一つ一つ目視による検査が行われていた。

今回開発されたMISTOLロボタイプは、部品を整列させなくても、ロボットがばら積み状態の部品を自動でピックアップして検査するため、傷がつきやすいアルミ製部品などの検査も自動化できる。

MISTOLロボタイプは部品1個につき30秒から1分で検査できるほか、検査内容に合わせて構成されるカメラにより検査レベルが安定するため、検査員による検査レベルのばらつきも解消する。また、操作方法は、部品をセットした後に検査開始ボタンを押すだけなので、特別な技術を有する検査員を確保する必要もなくなる。一定数量の検査終了後に停止する機能や指定時間自動停止機能も標準装備しており、無人化運転に対応できる。

MISTOLロボタイプの希望販売価格は1台1200万円からで、自動車部品業界、家電業界における部品検査での使用を想定。販売台数は年間10台を目標にしている。

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