最大48MHz動作のArm Cortex-M23コアを搭載した超小型/超低消費電力のRAマイコンを発売 ルネサス

ルネサスエレクトロニクスは2021年10月13日、32ビットマイコンRAファミリのRA2シリーズに、超小型で超低消費電力のRAマイコン「RA2E2」グループを発売し、量産を開始したと発表した。1.87×1.84mm角の超小型16ピンWLCSP(Wafer Level Chip Scale Package)をはじめ、20ピン、24ピンQFNを含む小型パッケージの9製品をラインアップする。

RA2E2グループは、最大48MHz動作のArm Cortex-M23コアを搭載し、省スペースや低消費電力が求められるIoTエンドポイントアプリケーションをターゲットに周辺機能の最適化を図っている。

このクラスでは業界最小クラスの動作電力を達成。動作時の消費電流81μA/MHz、ソフトウェアスタンバイモード200nAの低消費電力で、スタンバイモードからの高速起動ができるという。動作温度範囲は-40~+125℃をサポートし、1.6~5.5Vの広範な動作電圧に対応する。

また、少ピンマイコンでありながら、2KBのデータフラッシュメモリー、高精度(1.0%)オンチップオシレータ、内部リセット、低電圧検出器、温度センサーを内蔵し、BOMコストを低減。I3Cインターフェースをサポートし、最大4.6Mbpsの高速通信に対応するという。16~64KBのフラッシュメモリーと8KBのSRAMに加え、暗号アクセラレータ(AES256/128)、TRNG、メモリー保護ユニットなどのセキュリティ機能も搭載する。

RA2E2は、RAファミリとしてソフトウェアのスケーラビリティを備えており、HAL(Hardware Abstraction Layer)ドライバーを含むFlexible Software Package(FSP)を使用できる。FSPに関する各種設定はGUIの活用により簡素化。開発プロセスを加速しながら、容易に8/16ビットマイコンから移行できる。また、Armの広範なエコシステムパートナーの活用により、システムの開発期間を短縮する。

RA2E2は、ウェアラブル、医療機器、家電製品、産業オートメーションなど、小型のIoTエンドポイント機器に向いているという。

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