海底ケーブル「2Africa」がアジアまで延長し三大陸を連結――総距離は世界最長の4万5000km以上に

米Meta(旧Facebook)は、2021年9月28日、ヨーロッパ、アフリカ、中東を結ぶ海底ケーブル「2Africa」をインドまで延長し、世界最長の海底ケーブルを敷設する計画を明らかにした。海底ケーブルシステムの総延長は4万5000km以上になる見通しで、インターネット利用者の大幅な増加を見込んでいる。

現在、アフリカはインターネットへの接続率が最も低い大陸であり、約13億人のうちインターネットに接続しているのは4分の1にすぎない。同社は2020年に、アフリカのインターネット利用環境を改善する目的で、2Africa計画を発表した。ヨーロッパ、アフリカ、中東の23カ国を海底ケーブルでつなぎ、インターネット利用者を12億人増やす構想で、2Africaのネットワーク容量は、現行の海底ケーブルがアフリカ諸国に提供している容量の3倍近くに相当する。

今回の発表によると、この2Africa計画に新たな支線「Pearls」を追加する。Pearlsは、オマーン、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、カタール、バーレーン、クウェート、イラク、パキスタン、インドに新たな陸揚局を置き、ヨーロッパ、アフリカ、アジアの三大陸を連結する。

2Africa Pearlsの海底ケーブルで相互に接続する国は33カ国となり、新たなインターネット利用者はさらに18億人増えるとしている。当初予定の12億人と合わせると30億人となり、世界人口の約36%に相当する規模だ。

関連リンク

2Africa Pearls subsea cable connects Africa, Europe, and Asia to bring affordable, high-speed internet to 3 billion people
2AFRICA

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