米空軍のPR動画に、未公開の新型機情報が登場

PACE Profession of Arms Center of Excellence/YouTube

2021年11月8日に米空軍のProfession of Arms Center of Excellence(PACE)がYouTubeで公開した動画が話題を呼んだ。「Heritage Today – ISR and Innovation」と題されたこの動画は、ISR(Intelligence, Surveillance, Reconnaissance:諜報、監視、偵察)つまり軍事的諜報活動の歴史と近代化について紹介したものだ。

動画では、敵国、敵軍に関する情報を収集することは、いつの時代でも変わらず重要な軍事行動であり、かつては気球に偵察兵を載せて上空に上げて対峙する相手を監視したという歴史から始まり、その後偵察機や人工衛星、ステルス機や無人航空機といった、より高性能な偵察方法へと進化してきたこと、そして「重要なのは敵国が追い付けないような早いペースで技術革新していくことだ」としている。全編2分49秒の短い動画だが、話題を呼んだのは、その終わり間際、先ほどのコメント直後に表示される2枚の写真だ。

1枚目は、雲上を飛行する無人偵察機「RQ-4 Global Hawk」の逆光によるシルエットの直後、2分25秒に登場する「クランクドカイト」型無人航空機と思われる上面図だ。画像の直後には、「The days of balloons and biplanes have been replaced by white bats.(気球や複葉機による時代は、white batsに取って代わられた)」というコメントが入っており、この図はまだ公式に公開されていないステルス型無人偵察機「RQ-180 White Bat」ではないかというものだ。

そして2枚目は2分34秒に登場する、格納庫と思われる場所に停止する1機の写真だ。先ほどのクランクドカイト型とは明らかに異なるデザインの、滑らかな表面をもつこの機体に対しては特にコメントはないが、これが数年前に退役した米軍の超音速高高度戦略偵察機「SR-71 Blackbird」の後継機、son of Blackbirdつまり「SR-72」ではないかというものだ。

これらの2枚はCG加工されていると思われ、実機とは異なる可能性もあるが、米軍が最新のISR活動の一環として発表している以上、興味深い情報だといえるだろう。

関連リンク

Heritage Today – ISR and Innovation

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