- 2022-1-26
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- 3 IN1ロボット, 4脚ロボット, AI, ANYmal, Swiss-Mile, オンラインデータ, スイス連邦工科大学チューリッヒ校ロボットシステム研究所, デジタルツインデータ, デジタルツイン技術, ラストマイルデリバリー課題, 強化学習機能
スイス連邦工科大学チューリッヒ校ロボットシステム研究所からスピンオフしたSwiss-Mileは、都市人口増加に伴う物流課題(CO2排出量増加や交通渋滞、配送時間増など)、いわゆるラストマイルデリバリー課題のソリューションとして、足と車輪を共に備えた4脚ロボット「ANYmal」を提案している。
Swiss-Mileによると、5年間の研究を経て開発したANYmalは、優れたスピード、効率、多機能性、積載能力を備えた車であり、四足動物であり、自立二足歩行できるヒューマノイドでもある3 IN1ロボットだと紹介されている。
ANYmalは、平坦な床や歩道上は電動の4輪で走行し、最高速度は6.2m/s(22.32km/h)だ。段差や階段は、四足動物のように曲げ伸ばしできる脚で上り下りし、机の下をくぐり抜けることも可能だ。そして最大50kgの荷物を積載して運搬できるという。
この足と車輪の両方を備えるANYmalは、都市環境下で屋内外を問わず段差や階段を越えて移動でき、また工具、材料、商品、センサーなどの重量物を効率的に長距離輸送できるという点で、最新鋭の車輪付き配送プラットフォームや軽量配送ドローンを凌駕する唯一のソリューションだとしている。
加えて、デジタルツイン技術、AI、強化学習機能などにより都市部の複雑な環境下でもロボットを正確にナビゲーションでき、オンラインデータと事前にマッピングされたデジタルツインデータを比較することで、環境の変化を自動検出する監視ロボットとしてのサービスも可能だという。