車載充電器とDC-DCコンバーターを一体化させた小型で軽量な新ユニットを開発 豊田自動織機

豊田自動織機は2022年4月13日、電気自動車(BEV)向けに、車載充電器とDC-DCコンバーターを一体化させた小型で軽量な新ユニット「車載充電器・DC-DCコンバーター一体ユニット」を開発したと発表した。開発品は、4月12日に発表されたトヨタの新型BEV「bZ4X」に搭載されている。

今回、BEVの走行に必要な車載充電器とDC-DCコンバーターの2部品を一体化。これまでの別体での搭載に比べ、23%小型化し、17%軽量化しており、車両への搭載性が高まっている。車内空間の自由度確保や、bZシリーズに初採用されたBEV専用プラットフォームの低重心化に貢献する。

DC-DCコンバーターは、直流電圧を機器に応じた電圧に変換する電源装置である。BEVの高電圧バッテリー(335V)を12Vに変換して、補機バッテリーや制御ECU、ナビゲーションシステム、ライトなどに電力を供給する。

同社は、専用の制御ICとパワーモジュールを開発。冷却水路をユニットケース内に形成し、車載充電器とDC-DCコンバーターを水路両面に立体配置して放熱性を高めるなどし、大幅な小型、軽量化を図っている。

開発品は、トヨタ自動車がBEV用に初採用したElectricity Supply Unit(ESU)の充電機能と電力変換機能を担う基幹ユニットとして採用。bZ4Xに搭載された。

BEVを支える「バッテリー」「e-Axle」「ESU」のシステム図

同社は今後も、小型、軽量、高効率なパワーエレクトロニクス技術の開発に取り組むとともに、車載充電器・DC-DCコンバーター一体ユニットをはじめとするカーエレクトロニクス製品を提供していく。

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