車載OBC向けの高容量アルミ電解コンデンサ「KXQシリーズ」を投入――機器の小型化/部品点数の削減に貢献 日本ケミコン

日本ケミコンは、車載OBC(オンボードチャージャ、車載充電器)向けの高容量のリード型アルミ電解コンデンサ「KXQシリーズ」33製品をラインナップに投入した。既に、100%子会社のケミコン東日本岩手工場で同シリーズの量産を開始している。

EVやPHEVなど電動自動車の高性能化に対応する商品で、従来品のKXJシリーズに比べ高信頼性/小型化を達成した。多数個使いが求められる用途において、従来品比で実装面積を約20%減でき、機器の大幅な小型化が図れる。

KXQシリーズは、寿命105℃1万時間以上保証で、定格電圧範囲400~450Vdc、静電容量47~180μF、サイズΦ16×20L~Φ18×45L、AEC-Q200準拠などと、従来の自社商品に比べ長寿命化、大容量化を図った。

また、独自開発の技術で機械的強度を向上した高容量陽極アルミ箔による高密度の素子巻きを実現。薄厚電解紙を使用して、アルミ箔の巻き込み量を増やしたほか、リード線の接続安定性も向上させた。

EVやPHEVなどの開発、普及が進むなか、航続距離を延ばすため、車載OBCの出力の増大も図られている。これに対応するためにOBCに搭載される電源電圧平滑用のアルミ電解コンデンサも高容量化が求められ、各メーカーでは開発に力を入れている。

同社では、KXQシリーズの用途として、高信頼性/小型化/高容量化の特徴を生かした車載OBC向け、PFC(力率改善)回路、高信頼性用途などを推奨している。

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