広帯域マルチチャネルミリ波アプリケーション向けに4チャネルベクトル信号発生器を発表 キーサイト

米キーサイト・テクノロジーズは2022年4月27日、広帯域マルチチャネルミリ波アプリケーション向けに、最大周波数54GHzの新しい4チャネルベクトル信号発生器「M9484C VXGベクトル信号発生器」を発表した。1台で最大5GHzのRF帯域幅と高い信号純度を提供する。

M9484C VXGベクトル信号発生器は、リアルタイム機能を搭載し、VXGシリーズのポートフォリオを拡張する。V3080Aベクトル信号発生器周波数エクステンダと組み合わせ、最大110GHzまで周波数範囲を拡張できる。テストシステムのセットアップの複雑さを軽減し、単一の測定器で正確で再現性の高いマルチチャネル測定を提供する。

周波数は9kHz~54GHz、最大110GHzまで対応。拡張性が高く、最も要求の厳しい広帯域を持ち、マルチチャネルのテスト信号を発生する。テスト信号は最大5GHzのRF帯域幅で生成。高精度な位相コヒーレンスとタイミング同期により、MIMOやビームフォーミングなどのマルチアンテナ・テスト・アプリケーションに対応する。

全てを単一筐体に集積しており、校正され、同期のとれた信号を発生する。高い信号純度と、最小限の測定の不確かさを提供。ミリ波周波数で発生する過大な経路損失の影響もなくしている。先進のダイレクト・デジタル・シンセシス(DDS)技術を採用しており、正確に被試験デバイス(DUT)の特性評価ができる。また、正確なマルチチャネル/複数機器の同期、トリガ・テスト・アプリケーションを提供する。

リアルタイムの信号処理と柔軟な信号生成により、複雑なテストシナリオに対応し、受信機テストや性能テストの複雑さを軽減する。PathWave信号生成ソフトウェアを使用し、3GPP 5G NRに必要な基地局のコンフォーマンステストでのMIMOリアルタイムフェージングに対応する。

RFチャネルごとに最大8、M9484C1台で最大32の信号の同時発生に対応。定義済みコンプライアンステストのセットアップ、信号解析の自動設定、グラフィック・ユーザー・インタフェースにより、テストワークフローを簡略化している。

M9484C VXGベクトル信号発生器は、ワンボックスのアプローチにより、複数の測定器の組み合わせを必要としないため、時間を節約し、測定器の構成や配線の変更に伴う測定エラーを低減する。先進のDDSアーキテクチャにより、広帯域信号生成のための優れた信号忠実度を提供する。

関連リンク

プレスリリース

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る