スペースバルーンで高度10万フィートを遊覧飛行する宇宙船の内装を紹介

スペースバルーンを用いた宇宙飛行体験を提供する米Space Perspectivesが、2024年後半に運用開始予定である「Spaceship Neptune」船内の豪華なラウンジ「Space Lounge」の内装について、自社のWebサイトで公開した。掲載されている画像や動画では、ゆったりとしたラウンジチェアやムード照明、ハーブなどの植栽が確認できる。

何百回もインテリアの改良を重ねたという同社は、船内の快適性と360度パノラマウィンドウから楽しめる宇宙の眺望にこだわり、トイレにも大きな窓を設置することで一瞬たりとも素晴らしい景色を見逃さないように配慮した。また、他の乗客と交流し体験を共有できるよう、ラウンジでは弧を描くように座席を配置し、地球を広く見渡せるよう工夫が施されている。

飛行中は飲食も可能で、船内のバーにはシャンパンが用意されている。また、船内ではWi-Fiが使えるため、飛行中にライブストリーミング配信したり地上にいる人と連絡をとったりすることもできる。さらに、船内や船外の様子は動画と静止画で撮影される予定で、貴重な体験は記録として残される。

「宇宙船」といっても到達する最高高度は10万フィート(約30km)で、成層圏を飛行することになるが、Webサイト上のイメージ映像からは丸い地球の形が確認でき、宇宙と地球の境目が広がる絶景を存分に楽しむことができるようだ。

Spaceship Neptuneは、水素燃料で推進する「SpaceBalloon」に固定され、時速約20kmでゆっくり吊り上げられる形で上昇するため、ロケット打ち上げ時にかかるような高いG(重力加速度)を感じることもなく、民間航空会社のフライトに適した健康状態の人なら誰でも体験可能だという。

Spaceship Neptuneは約2時間かけて上昇し、最高高度で2時間ほど飛行した後、約2時間かけて降下する。計6時間のフライト体験を、宇宙飛行にしては破格の価格といえる12万5000ドル(約1600万円)で楽しむことができるとあって注目を集めている。

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A first look at the Space Lounge

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