- 2022-7-16
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- Robert Miller, Skydweller Aero, Skydweller U.S., カーボンニュートラル, クリーンテクノロジー, ソーラー航空機, 国防イノベーション・ユニット(DIU), 水素燃料電池, 水素貯蔵システム, 疑似衛星, 米国防総省, 高度ミッション管理ソフトウェア, 高機能バッテリーモジュール
ソーラー航空機を開発している米国とスペインの航空宇宙関連企業Skydweller Aeroの子会社であるSkydweller U.S.は、超長期滞空型のソーラー航空機の開発に向けて、米国防総省の国防イノベーション・ユニット(DIU)から1400万ドル(約19億円)の契約を獲得したと発表した。
今回の契約の主な目的は、クリーンテクノロジーを活用して、効率性と性能を向上させる主要なハードウェアとソフトウェア開発および統合を進めることだ。その焦点となる分野は、水素燃料電池、軽量な水素貯蔵システム、高機能バッテリーモジュール、高度ミッション管理ソフトウェアの4つで、統合完了次第、地上テストおよびフライトテストに移行する。
この発表で、Skydweller AeroのCEOであるRobert Miller博士は「次世代統治機関のセンシングや監視ソリューション解決のために永久飛行航空機をさらに発展させることは、国家安全保障にとって極めて重要だ。今回のコラボレーションはわれわれのプラットフォーム開発を加速させることになり、航空機の任務遂行能力を大幅に高める、カーボンニュートラルで実行可能なソリューションが提供されるでしょう」とコメントした。
Miller博士は、ソーラー航空機が数カ月間、あるいは1年間も上空に滞空して「疑似衛星」として機能する可能性もあることについて述べており、このプロジェクトは商業的にも国防にも役立つ新技術として注目されている。