内外輪一体形の安定構造で組付けを時短化するクロスローラーリングを発売 THK

THKは2022年8月24日、内外輪一体形の安定構造により、組付けを大幅に時短化するクロスローラーリング「RBU形」を発売する。性能面でも、安定した回転精度と回転トルクを併せ持つ。

クロスローラーリングは、円筒ころ(ローラー)が内外輪の間にスペーサリテーナを介して交互に直交配列されており、あらゆる方向のラジアル荷重、アキシアル荷重、モーメント荷重を負荷できることに加え、高い回転精度が得られる。そのため、クロスローラーリングは、産業用ロボット、工作機械、減速機をはじめ、高剛性、高精度な回転運動を必要とする装置の旋回用軸受として、広く採用されている。

一方、シビアな組付作業が要求されるため、組付けの経験を重ねることもさることながら、作業効率を上げることは、これまで困難とされていた。今回、組付けを大幅に時短化するRBU形を新たなラインナップとして追加する。

RBU形は、細かい組付調整がいらず、容易に装置へ組付けできる。また、内外輪一体形構造の採用により、外輪分割形「RB形」と比べ、部品剛性が向上。ハウジングの精度や剛性の影響を受けにくく、安定した性能が得られる。

製品ラインアップは、軸径Φ20~190からなる全24形番。寸法は、既存形番「RB形」と互換性を持ち、設計変更を伴わずに簡単に置き換えできる。

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