微発光用途に明るさや色味のばらつきを低減した1608サイズLEDを開発 ローム

ロームは2022年9月15日、FA機器や通信制御機器などのインジケータ、数字表示に向けに、微発光用途に最適化した1608サイズ(1.6×0.8mm)LED「CSL1901シリーズ」を開発したと発表した。低電流2mA発光に最適化した専用素子を搭載する。サンプル価格90円/個(税別)。

LEDの高光度化が進み、隣接する発光部との干渉などについて考慮が必要なアプリケーションは、発光光度や発光波長の適切な調整が必要となる。市場では、低電流域での特性に合わせ込んだLEDが求められていることから、同社はデバイスの発光層をカスタマイズし、低電流駆動での微発光に最適化した汎用性の高い1608サイズのLED製品を開発した。

CSL1901シリーズは、内作素子技術を駆使し、素子特性を2mAでの発光に合わせ込み、微発光時の明るさや色味といった視覚的ばらつきを低減している。

一般的な20mA仕様のLEDを低電流で発光させると、明るさのばらつきや色味の変化が製品ごとに起こるが、CSL1901シリーズは一般品と比べ(2mA発光時)、明るさのばらつきを約半減、色味の変化を約3nm抑制。発光調整の設計工数を削減し、インジケータや数字表示器の視認性が向上した。

CSL1901シリーズと一般品の2mA使用時の比較

複数個配置でのアプリケーションイメージ

ラインアップは、CSL1901VW、CSL1901UW、CSL1901DW、CSL1901YW、CSL1901MWの5種類。汎用性の高い1608サイズのパッケージで5色のカラーラインアップを展開する。用途やモデル変更の際、容易に置き換えできる。対象は、FA機器(PLC等の制御装置)、工作機械や製造機器、検査機器、モデムやルーターなどの通信制御機器といった各アプリケーションのインジケータ、数字表示部。2022年7月より月産40万個の体制で量産を開始している。

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