「LTspiceで解析 CMOS回路入門」発売――シリコン構造から超基本アナログ回路まで CQ出版社

CQ出版社は2020年8月7日、「LTspiceで解析 CMOS回路入門」を8月25日に発売すると発表した。本書は半導体設計に欠かせない基礎知識を解説している。同社の「TOOL活用シリーズ」の一環で、著者は長野英生氏である。A5版288頁で、定価3850円(税込)。

本書は、シリコン構造から、MOSトランジスタの増幅回路、カレントミラー、差動増幅、バンドギャップなど、今更聞けない基本アナログ回路までをしっかり解説するハンドブックである。これから CMOS回路を学ぼうとする新人エンジニアや学生、既存の専門書を読んだけれどよく分からないのでもう一度学習しなおしたいエンジニア向けだ。

MOSトランジスタの基礎部分にフォーカスし、1石トランジスタ回路の動作をしっかり解説している。小信号解析を用いて、電圧や電流、インピーダンス、利得の計算過程を省略することなく丁寧に導出。理解度をチェックするための演習問題も含まれている。

読者は、手計算で値を求めるとともに、LTspiceを使用して各ノードの電流や電圧などを1つずつ解析して理解を深められる。現在のSoCはCMOSプロセスで設計されており、AD/DAコンバータや高速インターフェース回路など、多数のアナログ回路が1チップに集積されており、これらアナログ回路を構成するMOSトランジスタが本書で解説されている。

主な目次は、第1章:電子回路シミュレータの準備、第2章:半導体物理の基礎知識、第3章:MOSトランジスタの基礎知識、第4章:小信号解析、第5章:3つの基本トランジスタ回路、第6章:応用(1)定電流/定電圧回路、第7章:応用(2)差動増幅回路、第8章:周波数特性、第9章:理解度チェック演習問題、である。

本書の利用には、電子回路シミュレータ「LTspice」および第9章で示すシミュレーションデータはインターネットを使用してダウンロードする必要がある。また、本書と連動したセミナーも企画され、2020年9月18日(金)に「CMOSアナログ回路設計 基礎の基礎」セミナーが東京巣鴨のCQ出版社で開催される(受講料は2万8000円)。同時にオンラインでもセミナーが配信される予定だ。詳しくはWebサイト(https://seminar.cqpub.co.jp/)を参照のこと。

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