- 2023-7-14
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- 1MW充電器, Nyobolt, トラック, バス, ラグジュアリーEV, 充電インフラ, 超急速充電バッテリー, 電気自動車(EV)
超急速充電バッテリーを開発している新興企業の英Nyoboltは、2023年6月13日、6分未満でフル充電できる電気自動車(EV)を発表した。このEVはNyoboltの最新技術を駆使したバッテリーを搭載し、従来のバッテリーより小型で軽量化している点が特徴だ。
35kWhバッテリーは既存の充電インフラを使って6分未満で満充電でき、フルチャージの状態で最長250km走行できる。この充電時間と走行距離の比率は、1時間の充電時間に換算すると約1600マイル(約2575km)に相当し、充電スピードが最も速い現行EVの2倍以上だ。
バッテリーの小型化と軽量化はEVにさらなる機敏さをもたらすだけでなく、初期費用と維持費の抑制につながり、希少な原材料の使用量も減らせる。加えて、バッテリー寿命を犠牲にすることなく充電速度の向上を実現し、2000回以上の急速充電サイクルを経た後も、バッテリー性能の顕著な低下は確認されなかった。
こうしたNyoboltの技術は、小型バッテリーだけでなく、ラグジュアリーEV、トラック、バスに使用されるような大きなバッテリーにも応用できる。1MW充電器が利用可能になれば、大型EVも数分で充電できるようになる日が来るだろうと期待されている。
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