ジェイテクトは2022年12月12日、「低振動ドライブシャフト」を開発したと発表した。
ドライブシャフトとは、デファレンシャルギアからタイヤへの駆動力伝達やタイヤの操舵、上下運動に対応し、さまざまな角度で回転を等速に伝達する装置を指す。
今回同社は、6個あるボールのうち対向する3つのボールの押し出し荷重方向を逆向きにさせる「対向溝構造」をタイヤ側ジョイントに採用した。これにより、内部摩擦力が半減している。
ジョイントの微小な角度変動に伴ってトルク負荷時に生じる折り曲げ抵抗を低減したことで、アイドリング時のエンジン振動が車体に伝達するのを防いだ。自動車の乗り心地改善に寄与する。
また、内部摩擦力が低減したことで、燃費の向上も可能となる。
同社は今後も、ドライブシャフトを始めとしたさまざまな駆動製品の研究開発を進める。