ブレードを持たないモーションレスの風力発電タービン「Aeromine」が登場

米Aeromine Technologiesは、再生可能エネルギーソリューション「Aeromine」を開発している。このほど、TIME誌が2022年11月に発表した「THE BEST INVENTIONS OF 2022」で同製品が選出されたことを、ソーシャルネットワーキングサービスLinkedInで明らかにした。

Aeromineの特徴は、可動部品が見当たらない外観だ。装置の構成は、円柱状の構造物を中心に、その両脇に固定翼が垂直に配置されている。円柱の内部には、気流によって駆動される発電タービンが設置されている。両脇の固定翼を通過した風が、円柱内部に向かう気流を誘発し、タービンを回転させているようだ。

発電能力は、秒速2.2メートル程度の弱い風でも増速し、タービンを駆動できる。また、太陽光発電と比較して、同等以下のコストで最大50%大きな電力を発生する。耐久性の点では、ローターブレードなどの可動部品を持つ既存のタービンと比較した場合、メンテナンスコストが軽減される見込みだ。

Aeromineの設置先は、倉庫、製造施設、オフィスビル、集合住宅、大型店舗などの広く平坦な屋根の建物だ。また、既存の太陽光発電システムとシームレスに統合できる。これらの特徴を総合して、スペース効率に優れた、屋上設置型の再生可能エネルギーソリューションになり得ると同社は説明している。

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