- 2023-1-16
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- B-21 Raider, Kathy Warden, Northrop Grumman, アメリカ空軍, オープンアーキテクチャ設計, ステルス, デジタルエコシステム, ドーリットル空襲(Doolittle Raid), 爆撃機, 第6世代航空機
アメリカ空軍と米Northrop Grummanは2022年12月2日、世界初の第6世代航空機となる爆撃機「B-21 Raider」を発表した。第6世代の航空機は、ステルス性能、優位性の高い情報処理機能、オープンアーキテクチャ設計による柔軟な運用が特徴だ。
B-21の役割は、アメリカにおける最も複雑な任務遂行に対応する、核抑止力としての運用だ。「B-21」の命称は、21世紀に入って最初の爆撃機であることに由来する。また「Raider」は、第二次世界大戦中に戦況を変えるきっかけとなった、「ドーリットル空襲(Doolittle Raid)」にちなむ。
B-21は将来の航空戦力におけるバックボーンとして、データとセンサーを兵装類と高度に統合している。特にそのネットワーキング能力は、戦闘空域のあらゆる局面において、複数のシステムに接続できる。また、機体の運用ライフサイクル全般を通して、デジタルエコシステムがサポートする。これにより、将来の未知の脅威に対応すべく、進化する最新技術にアップグレードできる。
Northrop Grummanの会長でCEO兼社長のKathy Warden氏は「B-21 Raiderはテクノロジーの新時代を定義し、抑止力を通じて平和を実現するというアメリカの役割を確かなものにする」と述べている。
アメリカの国防戦略の核心となる同爆撃機は、合衆国議会の超党派議員らの強い支持を基盤として開発された。アメリカ空軍は今後、B-21の初飛行を目指し、その後生産に移行する予定だ。