編隊飛行で地上部隊を支援する軍事用小型ドローン「Magni-X」を、英陸軍が採用

英Elbit Systems UKは2023年1月12日、同社の小型ドローン「Magni-X」をイギリス国防省へ納入する契約を獲得したと発表した。Magni-Xの形態は、世界各地の軍隊で運用実績のあるクアッドコプターのうち、垂直離着陸(VTOL)型のmicro-UAS(micro-Uncrewed Aerial Systems)に分類される。

Magni-Xの重量は約2kgで、バックパックに収納して携帯できる寸法だ。自律飛行の機能を持ち、追加機能「Legion-X System」を統合することで、多数の機体群による「スウォーミング」飛行ができるようになり、地上の歩兵を支援する。

Magni-Xに搭載できるペイロードは、電子光学/赤外線(EO/IR)センサーとジンバル装置を持つカメラなどが用意され、長距離偵察能力を備える。また飛行中、レーダーや音響上の痕跡が小さく敵から探知されにくいため、近距離偵察能力にも優れる。なお、一回の飛行時間は、最大60分だ。

この納入契約は、イギリス陸軍が推進する「Human Machine Teaming」フレームワークの一部と位置付けられ、装備品の調達部門から受注している。計画では2023年半ばまでに陸軍専門部隊に納入し、運用される予定だという。

同社CEOのMartin Fausset氏はコメントのなかで、この契約が同社にとって、イギリス軍に先進的なUASシステムを供給するための新たなマイルストーンになるとの趣旨を述べた。

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Elbit Systems UK to deliver Magni-X UAS for British Army | Elbit Systems UK

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