NASAが開発した心拍検知技術、トルコ・シリア大地震での救助活動に活用

Credit: SpecOps Group Inc.

NASAは2023年2月11日、がれきなどに埋もれた人の心拍を検知する装置「FINDER (Finding Individuals for Disaster Emergency Response)」が2月6日に発生したトルコ・シリア大地震での人命救助用に提供されたと発表した。NASAと技術提携を結ぶパートナー企業であるSpecOpsから、FINDERは現地に送られたとしている。

FINDERはもともと、2010年に発生したハイチ地震の後、NASAジェット推進研究所が米国土安全保障省と協力して開発した装置だ。マイクロ波レーダーを使用し、がれきや雪崩に埋もれた生存者の心拍などによって引き起こされる、ミリメートル程度の微細な動きを検知する。人間以外の動物の心拍と区別でき、さらに心拍と呼吸の両方に動きがあるかも確認可能だという。試作機の開発後、SpecOpsに商用ライセンスが供与され、同社から世界中の公安局へ販売されている。

FINDERは、2015年のネパール地震で4名の生存者の救出に貢献して以来、すでにフィリピンやメキシコで発生した地震での人命救助活動に役立てられている。

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