未来の都市間輸送を担う、カモメのような電動航空機「ALIA-250」

航空会社の米BLADE Urban Air Mobilityは2023年2月14日、航空宇宙メーカーの米BETA Technologiesとの間で、EVA(Electric Vertical Aircraft)の開発に関わる提携を発表した。この契約は、ニューヨークでの試験飛行の完了を受けたもので、短距離航空ビジネス参入の重要な一歩となったかたちだ。

BLADEは、アメリカ国内外で混雑する陸上移動を代替するための、費用対効果の高い航空輸送の普及に取り組んでいる。同社が開発する新型航空機であるEVAは、ヘリコプターのように離着陸し、高い静粛性で飛行機のように飛行する。

BETAは、貨物・物流業界向けの垂直離着陸機を開発している。同社のEVA「ALIA-250」は、最も長距離の渡りをする鳥の一つとして知られる「キョクアジサシ」から着想を得た。ALIAは効率的な飛行を追求した設計で、垂直離着陸と長距離飛行の能力が特徴だ。

ALIAのモデルは、貨物用と旅客用が用意される。貨物用モデルは約5.7m3の収納スペースを持ち、旅客用モデルは操縦士を含めた6人乗りだ。航続距離は、50分間の充電で約460kmを予定する。

BLADEは、2025年までに認証取得を予定しており、2024年にBETAの旅客用EVAを最大20機購入する契約を結んでいる。同社は、アメリカ北東部の専用ターミナル間の路線に配備する計画で、BETAは主要地点に充電インフラを設置することに同意している。

関連情報

The Future of Urban Air Mobility: EVA – BLADE
Aircraft – BETA

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