アメリカ海軍、自律航行する高速輸送船「EPF-13」を導入

Photo: Austal USA

軍需産業の豪Austal Limitedは2023年2月20日、子会社の米Austal USAが、アメリカ海軍に遠征型高速輸送船「USNS Apalachicola (EPF-13)」を納入したと発表した。EPF-13は、自動航行能力を持つ、最大級の艦船になる。

Austal USAは、米L3Harris、米General Dynamics Mission Systemsと共同で本船を開発した。ベースとした機能は、就役中のSpearheadクラスに分類される遠征高速輸送艦で実績のある船体、機械・電気システムであり、これらはAustal Australiaが設計したものだ。

EPF-13の自動化機能は、自動保守、ヘルスモニタリング、ミッション対応機能を追加して、無人で最長30日間航行する。機械操作をブリッジに集中させて、運用に必要な人員を最小限に絞っている。全長は103m、最高速度は40ノットで、浅瀬の運行にも対応する。

EPF-13は、V-22 Ospreyと全長11mの複合型ゴムボート(RHIB)を収容できるよう、機能拡張されている。高速性、機動性、浅瀬へのアクセス能力を強みとして今後、世界各地でアメリカ海軍の活動を支援する。

アメリカ海軍は、自律型船舶能力を戦略的に重要な分野と位置付けている。Austal USAは、自律航行能力の向上に取り組み、L3Harrisとオーバーロード艦の機械制御システム(MCS)アップグレード、Mariner(OUSV 3)、Vanguard(OUSV 4)の建造についても提携している。

関連情報

Austal USA delivers EPF-13; the US Navy’s largest surface vessel with autonomous capability | Austal: Corporate

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